ときしらずのお話、ときしらずとは?
北海道の高級食材として、食通のあいだでたいへん人気があるときしらず(トキシラズ) 地元では古くから、春から夏にかけて獲れる貴重な鮭(サケ)として楽しんでいたのを、口コミで広がりテレビなどで紹介され、 人気となりました。
なかでも、定置網漁・以西船漁
で獲れたときしらず鮭は格別です。
ふっくら、やわらかな身、
シャリシャリと焼きあがる皮。
ときしらずとは?
ところで、ときしらずってどんな鮭なんでしょう。
北海道で獲れる鮭は、お馴染みの秋鮭(通称・秋味)と、ときしらず(通称・時鮭又はトキ)に大別できます。秋鮭は北海道の川に帰ってきた鮭で、8月から漁が始まる秋の味覚。それに対してときしらずはアムール川などのロシアの河川に遡上すると推定される鮭で、回遊中に日本の領海内を通るときに捕獲されます。水揚げされるのが5月から7月と秋鮭よりも早いために、時をまちがえた鮭、すなわち『ときしらず』と呼ばれているんです。
ときしらずはまだ若い鮭
特徴は、とにかく脂がのっているということです。産卵までにまだ時間がある鮭なので、秋鮭に比べると脂の量がなんと!3倍から4倍。
ときしらずの美味しい産地は?
海を移動する(回遊魚)ですから、やはり実際に食べ比べてみないと解りません。 北の魚屋さんでは約40年以上多くの産地から仕入れた経験から、その年のベストな産地を絞っております。 なかでも広尾・根室・釧路・厚岸には、早くからオーダー(予約)をかけているんです。
この近海を通るときしらずが最も上質なのは、
浜から近い利点もあり、活きの良いときしらずをすぐに水揚げできるわけで、
逆にこの海域より北上してしまうと、どうしても脂ののりと皮の厚さが変わってしまうからなのです。
さらに以西船といわれる、その日のうちに水揚げされるもの(日帰り船)を扱っているほど、
近海にはこだわりがあるのです。
ときしらず にはランクがあるのをご存知でしょうか。
同じサイズのときしらずでも価格が異なるものがございます。それは、漁獲する海域や漁獲方法に よって脂のりや質が全く異なるためなのです。この点について、お客様からご質問が多かったので、 ここに解りやすく表にまとめました。
1位 | 定置 | 定置網に誘いこんで漁獲る方式なので、活きがもっとも良く、キズがつきにくい上級の品です。 |
2位 | 以西船 | 日帰り船と呼ばれる船で漁獲します。品によっては定置と同等レベルのもあります。 |
3位 | 南千島 | いわゆる北方領土の近く。主に紅鮭を漁獲する船団で獲れるもです。 |
4位 | それ以北 | ロシアへ近づくため、秋鮭に近い状態のものが多く当店ではお取り扱いしておりません。 |
ときしらず、自信をもっておすすめします。
鮭の味を何倍にも楽しめるのが、このときしらず。
北の魚屋さんでは絶対の自信を持っておすすめします。